真紀「あ、あのっ!」
私は一生懸命掴まれる腕を振りほどこうとした。
斎藤「もう少しの辛抱だ。ここに居ろ」
(バタンッ)
勢いよく扉は閉められる。
(シーーーーン)
辺りを見回しても見慣れない風景ばかり。
真紀「これっ」
私は近くにあった刀を持った。
これ、私の?
何故だかそんな気がした。
真ん中には綺麗な石が埋め込まれている
真紀「そうだ。早く、早く逃げなきゃ!」
何されるかわかったもんじゃない
もしかしたら殺されちゃうのかも...
私は手に持っている刀を見た。
真紀「うんっ!」
(ザッザッ)
真紀「何処から出られるの?」
ふと気づくと風の音と混じってうめき声が聞こえた。
「うー...うー...」
(ザッザッ)
こんな時間にどうしたんだろ
好奇心のあまり私は声のする部屋のドアを開けてしまった
真紀「・・・っ!!」
部屋の中には血まみれの男の人が1人。
「た、たすけ、てくれ」
な、なんなの?!え?!
助けを求めてくる男の人を殴っている人がもう1人...
(さっきの男の人だ。眉間にシワ寄せて睨んでた人。)
真紀「ど、どういうこと?!」
何かの暗殺集団かなにか?!
私、やばいところに来ちゃってるの?
(ガサッ)
あっ...
土方「誰だっ!!」
ひぃっ!
頑張って声を押し殺した。
土方「誰なんだ。出てこい」
距離をどんどん縮めてきた。
やばい...殺される!!
(ピタッ)
土方「気のせいか.....」
ふぅ〜。