平助「真紀は実際どっちが好きなんだ?」
真紀「好きというと・・・?」
今はなぜか平助くんに尋問されている。
平助「だってこの頃、海斗や土方さんとかと良い雰囲気になってるじゃんか!」
そんなこと・・・ないよ
真紀「なんで突然聞くの?」
私は質問した。
平助「な、なんでって!教えないといけないのか?!俺は別に教えないからな!」
あ、戸惑ってる。
平助「とにかく!俺にはな、好きな女がいるんだっ!」
へー。平助くん好きな人いるんだ。
そういえば海斗も好きな人いたんだよね
えーっと...
真紀「あっ!!!」
平助「どうしたっ?!」
突然の大声でビックリしていた。
それもそのはず。
海斗の好きな人って原田さんいわくだけど私なんだよね。
小さい頃から一緒に居たから全然気付かなかった。
でも証拠がないしなぁ
第一、私のどこに魅力があるのか...
ぜんっぜんわかんない。
平助「真紀?」
真紀「ご、ごめん!」
自分の事ばかり考えて平助くんの話聞いてなかった!
真紀「それで、なんだっけ?」
平助「・・・」
真紀「平助くん?」
平助くんは黙り込んじゃった
平助「・・・まぁいいやっ」
少し苦笑いしながら言った。
平助「いま言うことじゃねぇしな・・」
そう言ってどこかへ行ってしまった。
いいのかな?
さてと。仕事しなくちゃ!
私は仕事を始める。
(トントントントン)
(トントントントン)
真紀「なんだろ?この音」
近くで聞こえるよね。
(ぎゃぁぁぁああ!)
悲鳴っ?!!
なんかこわっ!
脚が震えるのと同時に、この音がなんなのかを確かめたくてその場所まで私は走った。
(ガラッ)
真紀「・・・・っ!!!」
あわわわわっ
そこには紐で吊るされた人が血まみれになっていた。
「た・すけてくれ・・」
真紀「どどどどどうしてこんなことに????」
頭がこんがらがってきた。
とにかく紐を解いてあげなきゃダメなのかなっ
「そこでなにしてる」
真紀「ひぃいいい!」
後ろから声がした。
真紀「土方さん!」
そこには大きな釘を持った土方さんが。
真紀「あの、そんな物をどうするんですか?」
土方「これはこいつに使う釘だ」
目を細めて血まみれの人に言った。
真紀「この人、血まみれですよ?そんな釘・・」
土方「こいつは長州の間者だ」
長州って長州藩のことだよね。
あれ?これってなんか聞いたことある。
土方「本名は古高俊太郎と言ってな桝屋というところで働いていたんだ」
わかった!
真紀「その人を離してあげてください!」
土方「離す?まだこいつの口をわってないんだぞ?」
真紀「離すっていうか捕縛はしといていいんですけど拷問はやめてくださいってことです!私、全部知ってますから!」
土方「なにっ?!」