翌日
沖田「真紀ちゃんいる?」
私は洗い物をしていた最中だった
真紀「はい...」
あの一件があったせいで気分が全然晴れない。
昨日のあの後、私は一人で芹沢さんのところへ行った
ー回想ー
そこには血に濡れていた海斗の姿が。
真紀「海斗....大丈夫?」
刀も血だらけ。
そして芹沢さんの倒れた姿も。
真紀「うっ...」
刀で刺された傷跡もある。
次第に気持ち悪くなった
海斗「真紀・・・」
海斗は芹沢さんの血で染まった自分の手を見て言う。
海斗「俺はこれからこうやって沢山の人の血で染まっていくのかな..」
真紀「それは...こういう時代だから...」
どう答えればいいかわからない。
質問の答えに適してないのかもしれない。
海斗「ふっ...あははっ...」
なんで笑ってるの?
私は海斗の顔を覗き込んだ
真紀「......!」
泣いてる。
海斗「ごめんな。こんな見苦しい姿見せて。男が泣くなんて」
そう言って手で顔を隠す
だけど涙は抑えきれないほどに流れていた
ー回想終了ー
沖田「とにかく行かないとね。剣の腕が下手な人の勇気を示すためにも」
近藤「やっときた。」
沖田「近藤さん、遅れてすみません!」
沖田さんは近藤さんにだけは尊敬しているらしい。
だから近藤さんだけは他の隊士とは接し方が違う。
原田「こっちだぞ!」
真紀「はい!」
原田さんが手招きしてくれた場所に行って私たちは他の隊士と同じように並ぶ。
そして、
近藤「芹沢殿...(以外略)」
この時代ではなんていうのかわからない
けど葬式(?)が始まった。
海斗「俺は芹沢さんと話したことはないけど、どんな人だったのかな」
真紀「芹沢さんは良い人だよ。新選組の事を本当は一番に考えていた人だったんだから!」
私は梅さんを見た。
やっぱり出席している。
その後ろに...
(ギロッ)
あれ?
土方さんは細い目で梅さんを見ている
真紀「ひ、土方さん?何故そんなに梅さんを睨んで・・?」
形相がすごすぎです。
迫力がすごい。
土方「お前のせいだぞ」
は?
土方「なんであの時、梅さんを連れ出した」
真紀「だって、梅さんは関係ないと思ったんです」
土方「お前は馬鹿かっ!!」
真紀「いっ?!」
私は胸ぐらを掴まれた
土方「関係大アリだ!夫が殺されたんだから恨みもするはずなんだ!そうなるとまた俺らは人を殺さないといけなくなるかもしれないんだぞ?!」
真紀「なに言ってるんですか!」
土方さんの手を強く叩く。
真紀「土方さんは人を信用しなさすぎです!」
土方「なんだと?!」
私はそっぽを向いた。