土方「で、わざわざ本人も連れて直ぐに俺に報告しにきたということは、ただ単に俺の話をしていただけじゃないんだろ?」

土方さんするどい。

山崎「はい。前世とか聖水とか、妙なことばかり。」

土方「そうか。」

そう言うと土方さんは立った。

土方「こんなとこで笑っている場合じゃねえな。俺は先に屯所に戻る。」

真紀「きゃっ!」

腕を捕まれ、強引に私も移動させられる

海斗「真紀!!」

山南「真紀?」

近藤「どういうことだ?春くんじゃないのか?」

海斗「し、しまった...」

もうっ!バカ海斗!なにやってんのよ!

沖田「これは、みんなで戻るしかありませんね」


土方「芹沢さんはせっかくだからここで梅さんと飲んでいてくれ。」

芹沢「ほぉ。わかった。」

はあーーー
私、殺されちゃうの?




屯所に戻った。

大広間で幹部が周りに座り、私と海斗は囲まれた状態。

何かしたら即死だね。

土方さんは私の前に立つ。

(シャンッ)
刀を抜いて顔の前に突きつけた。

土方「一体、おまえらは何者なんだ」

山南「ただ働きたいとしてきた人ではありませんよね」

近藤「ま、まさか長州の間者か?」

それは違うんだけど・・・

土方「何故黙っている」

真紀「わ、わたしは...」

声が震えてしまう。

新選組のみんなが初めて怖くなってきた

真紀「わたしは、わたしの本名は真紀といいます。白里真紀です」

海斗「俺は、神川海斗です。」

どうしよう。

どんどん怖く見えてくる。

嘘ついてたから斬られちゃうかも。

自然と声がでなくなってしまった。



海斗(コソッ、いいよ。俺が言うから)

真紀「え?」

海斗「俺たちは今から何百年も未来の平成という時代から来ました」

ありがとう。海斗。

海斗「それで、ある神社に行って聖水という石に出会い、俺たちはこっちの時代に飛ばされたんです」

平助「聖水って?」

海斗「この石です。」

海斗は私の刀を見せて指差した。

その後、土方さんはいろいろ触ったり安全かを確かめていた。



土方「今のところ、この石に害はなさそうだな」

山南「では、この者たちの処分はどうしますか?」

沖田「斬っちゃいましょうよ。」

近藤「総司!それはダメだぞ!女子を斬るなどとは!」

永倉「第一、間者じゃねぇんだろ?じゃあ無罪でいいじゃんか!」


土方「ん、しょうがねぇな。わかった、無罪にする。だが、少しでも変な動きが見えたら、今度こそわかってるな?」

目で訴えてきた。

真紀「はい。ありがとうございます」