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「ねえ、ハルカくん、返してよ。あたしの彼氏なんだよ?」
「……わたし、あなたから…奪ってなんかない……」
「はあ?よく言うよね〜!?」
そのままわたしは突き飛ばされて尻もちをついた。
いつものやりとり、今日は昨日を、明日は今日を、そのままリプレイ。終わってしまえばいいのに。
そしてそのまま、前髪をわしづかみにされる。
「…っいたっ…」
いきなりの鈍い痛みに思わず、悲鳴のような声をあげると、
『本田さんってかわいそうだよね?大好きな幼馴染くんはわたしの彼氏。顔だって全部何ひとつあたしには勝てない。
本当カワイソウ。調子乗ってんじゃねえよ』
きれいなうす茶色の瞳で、冷え切った声で、彼女はそう言った。