「亮、」
「え…?」
千秋が私の耳元に顔を近づける
なに…?
心臓がこわれるーーー!!
「お前、あいつ苦手だろ」
コソッと耳打ちされた
はい?
「今、すげー顔引きつってた」
千秋は笑ながらこちらを見る
弘樹は私たちの会話の内容がわからず頭に疑問マークだらけだ
「た、確かに…苦手だけど」
私は耳打ちされた右耳を手で抑えながら答えた
すると千秋は弘樹の方を向いて
「弘樹、落ち込むな…亮はお前のこと苦手らしい。」
と言いながら弘樹の方を叩いた
「ええ⁈そうなの…⁈ショ、ショック…」
千秋と弘樹は互いに笑い出す
千秋が私にヤキモチをやく
なんて勝手な妄想してた自分が
なんだか恥ずかしくて、悲しかった