次の日、いつもと同じベッドで起きた。
いつも通りの朝が来た。
いつも通り、お母さんが朝ご飯を用意してくれた。
いつも通りじゃないのは…
あたしだけ………。
「行って来ます!」
「彩菜!絶対、無理しちゃダメよ?何かあったら、すぐに先生に言うのよ?」
「そうだぞ?分かってるのか?」
「うん!大丈夫だよ!」
あたしはなるべく明るく、いつもと同じように振舞った。
ーガチャ
「彩菜!昨日、大丈夫だったか?」
凌…。決めなくちゃいけないことが…たくさんあるな…。
「うん!大丈夫だよ!昨日メールしたとおり、ただの貧血だったから!」
「本当か?ならイイけど…。」
「本当だよ〜!さ、行こ!」
「あ、ああ!」
登校中、昨日あった話をたくさん聞いた。
数学で葵が珍回答をしたとか、そんなくだらない、いつもと同じ話だった。
でも、あたしはこの関係をどうするか…ずっと…考えていた……。