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眩しくて目を覚ました。お昼…。

ベットに寝てるし。私の部屋?

「……。」

昨日のことは夢?

「璃華!!無事か?」

この言葉で現実であった事を実感する。

侠の目には右目には眼帯がしてあった

「ヤ、いや!」

侠が生きてて良かったと安心したと同時

に寒気が襲ってきた。

ブルブルと震える。

「璃華……。」

「わ、私汚れてる。」

「は?どこがだよ。」

綺麗な侠を見て涙がでてきた。

「うぅぁぁあ。」

泣き叫んだ。

「何があった?」

言ったら嫌われちゃう。

「ふぅぇ………」

「お前に触れたい。」

侠は真剣に見つめてくる。

「やだ、私、私侠を汚しちゃ……」

「!!」

侠は私にキスをしていた。

「きょぉ。や、だぁ……」

「嫌なら俺を突き飛ばせばいいだろ。」

目と目が合った。

もう1度キスをする。私の口には侠の血

が入ってたんだよ?

「い、や……」

嫌という言葉と裏腹に私は侠を求めてい

た。

「……ごめん。俺……。」

「……。私、昨日、青鬼に……侠の血の付いた手を無理やり口に……うぅ。 」

泣いても仕方ないのに涙が止まらない。

「馬鹿だなぁ。」

侠は私の腕の傷口に口をつけた。

「いっ。」

「これでおあいこ。俺も吸血鬼になったぞぉー!璃華瑠の血、鉄ぽーい!ほら、泣くな。」

「つーかさ、血が口に入っただけだし、汚れてるとか大袈裟なんだよ。」

「……。私のファーストキス……返せぇ!!」

ごめんなさい。やっぱり止められない。

「あ、あれはなんだ……ノーカウントな!」

侠はまだ杏菜の事好きなのかな……。

「最低!!てか、血が鉄っぽいって当たり前じゃん!」

「はははは」