「ちょっと、そこの青少年。まさかこんなの信じてんの?馬ッ鹿じゃないの?くだらなーい。もし、出たとして、鬼1匹でこの黒〜い森とあのでかい城と、庭。どう考えても会わないでしょ。」

侠を青少年とよぶのは横井さん。

確かに。敷地内が80キロも距離がある。

「……。でも、もしもがあったら……」

《それでは鬼ごっこ開始します。逃走者は5分間猶予を与えます。》

そして、掲示板の前にはカゴがおかれて、ガサゴソ動いている。

『グワァーグルルルルルルル』

確かに私達全員は見た青い鬼を。