『あははっ、家なくなっちゃったな』


『ねぇ、あんたなんで笑えるの』

私の兄である
木下 瑠依
キノシタ ルイ
大学2年生

この人ほど能転気な人はいるだろうか


『はぁ、どうするのよ』

ルウの言葉は冬空の下消えていった