そうだったんだ。


「よし!さやかちゃん、これから時間ある?みんなで花火するの。実は、そのお誘いのためにさやかちゃんに声かけたんだよね」


照れくさそうに笑うミキさん。


ドキドキ。


こんなに可愛らしい人に微笑まれると、女のあたしでもドキドキしちゃう。


「大丈夫です!でも、あたしなんかが行っても……」


「いーのいーの!銀達も賛成してたし、おいで?」






薄暗くなった海辺。


「キャー!」


「うおー!これスッゲー色だなっ」


8人の先輩達に混ざって、あたしも花火を楽しんでいた。


「ミキさん!これ見てくださいよっ」


「あっ、それいいねー!」


「さやかちゃん、こっちもどう?」


美人な先輩達に囲まれて、


「おら!今こっち向けただろー?火傷するじゃねーかよっ」


面白い先輩達に囲まれて、


「アホ。今のじゃ死なねーよ」





大好きな人がいて。