「あ、武さん、おかえりなさい。この子は…」

「僕を助けてくれたんだよ!」
お母さんの言葉を遮ってたいちくんは言った。

「助けただと?何かあったのか?」
そう。助けた=何かがあったって事になる。

「このこが、たいちが高校生に絡まれてたのを空手で倒して助けてくれたそうです。」
今度はお母さんが説明。
「本当かっ!君、本当にありがとう。何かお礼をしないとな…」
武さんと呼ばれたお父さんはうーん。と考えてるが、お礼はいらない。

「あの、お礼は結構です。」
と言おうとした時、