「お姉ちゃん。いいの?」
心配そうな顔してる。
「もちろんだよ。お家、どこ?」

「すぐ近くだよ!」
子供は元気にあのへん!と指をさした。

「わかったよ。僕、お名前はなぁに?」

「たいち、だよ!」
なんともカッコイイ名前。
「よし。たいち君ね。帰ろうか!」 

「うん!お姉ちゃん抱っこ!」 
抱っこ!?びっくりしながらもヨイショ。と抱っこする。

「よし!行こうか、道案内してねー?」
うん!と頷くたいち君を頼りに一軒家に辿り着いた。