あたしは、気絶している高校生を無視して、子供に近づいた。
「うぅぅぅ!怖かったよぉー!」

ギュっと抱きつかれた。とても可愛い。

「もう大丈夫だよ?僕、帰ろっか!」
あたしは優しく聞いてみた。

「うん。でもね…」

「どうかしたの?」
まだ怖いのかな?
「僕、お姉ちゃんと一緒に帰ろうか!」