「知ってるよ、わざわざ言わなくても?!」


「でも柚子が、学校来なくなって
そしたら相沢さんに引っ越したって言われて」


私の肩を持つ翔太の手に力が入る

「それ聞いてからずっとすげー心臓のとこが痛くて、会いたくて。
いるのが当たり前だったから気づけなかったんだ。」

見つめられて数秒
「俺、柚子に恋してるって」

「へっ?」

「だから好きって言ってんの
まぁお前は俺に何も言わずに行くくらいだから俺のことなんて何とも思ってないんだろうけど」