あれから何ともなく普通に日々が過ぎていった


実際刺激がなくて退屈をしていたから仲が良い橋本健って奴に


「なぁ〜橋本〜
この学校で一番強い奴って誰よ?」


その言葉を聞いて橋本は目を見開き俺を見た


「お前…正気か?
止めとけお前が強いのは良く知ってるが
あの人はヤバいぞ」


心の中で誰がお前に本当の力をみしたよ‼︎
なんて思いながら薄い笑みを浮かべ言った


「良いよ♪
ねぇ、お願いだよ橋本〜」
ちょっと上目ずかいで聞いてみた


男の格好でもドキッとしたらしく頬が少し赤くなっていた
視線を泳がせながら


「2年の生徒会長、
緒方海。
この学校の人で誰も緒方先輩には勝てない
3年でもな」


そう聞いて戦ってみたくなった
「戦いを挑んだら受けてたってくれるかな?
俺、ちょっと行ってくる‼︎
生徒会室にいるんだろ?
じやわあなー
サンキュー」


橋本の声が後ろから聞こえたけど無視を決め込んで走って一直線に生徒会室へと向かった



『ガラッ』と勢いよくドアを開けた
中にこの世でいう『イケメン』の分類に入るだろう人が椅子に座り窓の外を見ていた


俺を見て目を細め怒ったように言った


「何の用だ?
ノックくらいしたらどうだ?」


そう言われ俺も負けじと
「生徒会長の緒方海を出してくれ」


そう言うとそいつはクセのない肩につくかつかないかくらいの髪をさわりながら面倒そうに言った


「僕だけど?」


「あぁ、あんたか………
……………………は?」



この学校に敵なしの最強だからもっといかついのを想像していたのにこんな美少年だったとは



「で、何の用だよ?」


そう言われて直球に


「勝負して
殴り合いの
ルールはそっちが決めてもいいから
何だったら罰ゲーム付きとか?」


なんて最後らへんは笑いながらふざけ半分で言ったら


「あ?
勝負?めんどくせー
でも良いぜ罰ゲームは服を脱げよ」


なんて薄ら笑みを浮かべながら言ったやだと即答しそうになったが言ったらバレると思ったから黙り込んでしまった



すると顔を覗き込みながら言った


「お前…やっぱり女だろ?」


⁉︎