「じゅん♡
今日女のカッコしてデートしよー♡」



後ろから抱きついてきて耳元でそう言う
その手を取りながら


「うーんとねー、
海の仕事が早く終わったらね」



そう笑顔でいうと
うぅーとうなりながら力なくがんばるーと言って仕事に戻った



どちらかというと私の方が仕事数は多い、けど私の方が慣れているからいつも海のを手伝っている



そんなことを思いながら仕事をしていたら



「りじちょー
校門にー
見たことない人がいてー
りじちょーをー出して欲しー
ってー
いってまーす」



いつもやる気のなさそうな田中くんが言いに来た


「校門?
どんな子?」



そう聞くと


「りじちょーとー
同じくらいの年の子でーす
男の子でー
りじちょーを知ってるらしーでーす」


少し考えてから心当たりがないから
「わざわざありがとう
ちょっと行ってみるね」



そう言い残して
生徒会室を出て校門に向かった