部屋に3人集まりテーブルを囲み話し合っていた
おじい様は昨年亡くなられたので今はこの3人だけが家族だ



「兄様は学校へは行かれないんですか?」
不意に思ったことを口にすると笑いながら



「あぁ、俺は
じゃなくて、僕には仕事があるからね
学校より今は公務をちゃんとしないと



溜め込んじゃってたんだよねー
三年くらい?
ゆめも仕事してるのに僕だけしないのはフェアでしょ?」



そう言われ私はおばあ様に
「おばあ様!!
兄様はまだ退院したばかりで本調子ではございません!!
そんな兄様に公務をやらせるなんてどうかしてます!
非常です!!」



そう言うとおばあ様は


「どうかしてても非常でも、なんでもやらなきゃいけないことはやるのです。
貴方が理事長の仕事をするように
健も公務やいろいろなことをしなければならないのです」



そう言い私を真っ直ぐに見据えてきた


やっぱり、おばあ様の目は
嫌なほどに写真のお母様にそっくりだ