「兄様!!」
そう言い入ると兄様はベットに座っていて



ゆっくりこちらを見た
「夢乃…
さっき、おばあ様がやって来て教えてくれたんだ


辛かったね。
皆に嘘をつくなんて嫌だったろう、
よく、頑張ったね」



そう言い頭を撫でてくれた
眠ってた時とは違う暖かい手で…
私の大好きな兄様だった



「………兄様、目を覚ましてくれてありがとう」
そう言うと優しい目をした兄様が顔を見ながら



「いいえ、毎日お見舞いに来てくれてありがとう
父様と兄様の事もおばあ様から聞いたけど
大変だったね」



そう言い抱きしめてくれたけど昔と程遠いこの光景に涙が出た



あの時、海に行きたいと言わなかったら自己にはあわなかっただろう………
全ては私のせいだった……



ごめんなさい、兄様………。