『ブブブブブブブブッ』
マナーモードの携帯が鳴った



この時間帯はあまりかかってくることはない。
携帯の画面を開き通話ボタンを押した



「はい、羽鳥です」
『あ、羽鳥さん?相沢さんじゃなくて?』
そう問われて慌てて
「すいません
そうです。羽鳥でも登録したんですけど…」
そう言うと少し間を空け
『…あぁ、すいません!!
それでですね
お兄さんの容態が良くないんですよ。
すぐに来てもらえますか?』
兄さまの名が出た瞬間に思考がストップした。
電話の向こうで羽鳥さん羽鳥さん、と呼ぶ声が聞こえる



その後何とか返事をして校長室に向かい校長に事情を話して病院へ向かった



先輩がどうだったかは覚えてない