休み時間終了5分前に話を終わらせて教室へと向かう廊下
奥の方から声が聞こえた
生徒会役員の姫華をいじめてた奴らの声だった
「……だからさ〜
橋本君と羽鳥君に付きまとわないでくれるー?」
「同じ家に住んでるからって何してもいいわけじゃないんだよ?」
「きーてんの?
マジありえない無視とかないわ〜」
そんな事を何言かいって姫華が何も言わないから苛立ったのだろう
壁を『バンッ』と叩いた
姫華は怯えていて何も答えられなかった
俺は見兼ねて
「お…」
大声をあげて出て行こうとした
「止めろよ‼︎
何してんだよ?
羽鳥がいなかったら南に何してもいいのかよ?
てめーらだから彼氏もいねーんだよ
このクソ女どもが‼︎」
俺の声を消すほどの大きな橋本の声が聞こえた
そこにいた俺も含めて全員が驚いた
橋本は優しく怒鳴るような奴じゃないからだ
ましてやクソ女どもが何て言うキャラじゃない
そこにいた女は皆んな驚き立ち去った