母さまに手を引かれ疲れたと泣きながら歩いた小さな私……
着いた先は大きな家だった
そこには女の人が住んでいて
私を抱き上げ頭を撫でながら笑っている……母さまも笑っていた
訳も分からずつられて涙の跡が付いている顔で大きな声を上げ私も笑っている………
その後はもうその優しい笑顔をする人には合ってはない
……数ヶ月後に母さまは倒れて、また数年後に他界した…………
大好きな…大好きな笑顔で………………
『…………………で、ごめんね…………………………』
それだけを言い残して優しく頭を撫でて
この世を去った……………