【それから執事の彰は言葉の通りに私を引き取ったんだ。親戚の人達ももっと反対するかと思ったらみんな自分の家のお金のことしか考えないからすんなりOKしたんだ…お願いします。ってね。】

「あ、あの…彰さん?でしたっけ。どこに行ってるんですか?」
「彰と呼び捨てで構いません。柚様。それと執事に敬語はおやめください。これから柚様には千代様(私のおばあちゃんね。)の自宅へ移っていただきます。」
「あれ、おばあちゃんの家ってまだ残ってたんだ。死んだから無くなったんだと思ってた…そこに行くんだね。高校は変わらなくていいよね?」