ぼくの世界には生まれた時から色が無かった。

ぼくにとってはそれが常識で、お母さんやお父さんがぼくのことを可哀想という意味もわからない。

全ての物が線で描かれている。

それがぼくにとってはごくごく当たり前の世界。