夜の8時45分…

「いってくるね」

犬の散歩で
いつもの公園へ行く。



君がいることを期待して。



家から公園まで足早に歩いて
広い公園で君がよくいる所を
遠くからみる。



( いた… )


サッカーボールを蹴って
おっきな公園を
おもいっきり使っている男の子。




あたしの特別な友達。




「りょうたっ」


「おー、あやかじゃん」



いつもと同じように
にかっと笑顔を向けてくる。



つい最近までは
この時間にこの公園にいる人は
ほんの少しだった。


でも、りょうたが
くるようになってから
更にここが大好きになった。