「うわーっ!畳だぁー!」


私は畳がひきしめられた部屋を見て思わず笑みが溢れる。



「そう言えば由季の部屋には和室?みたいな所なかったわよね…」


「うんっ!…だから畳って落ち着くんだよねぇ…」


私はへへっと笑う。




「そう…じゃ早く行くわよ!」


「え?どこに?」



張り切る夏実をよそに私は疑問を抱く。




「どこって…まぁ早く来なさい!」



「な、夏実!?」



私は夏実に手を引かれ、取り合えず部屋は後にした。