「あ、昌くん…び、ビックリしたよ」


私は胸に手を当てて昌くんに近寄る。



「アハハ…驚いたって~信…」

「あぁ…いつも驚くからな由季は…」



そこで信がひょこっと飛び出す。




「わっ!今度は信がっ!」


「はは、相変わらずだな…それじゃ先に部屋へ行くな…また後で」



そう言うと信はトコトコと、歩きながら私達の前からいなくなった。



「信こう見えても大変なんだよ…」


「大変?」


昌くんの言葉に私は首をかしげる。