「由季までっ!俺何か悲しいぞっ!」


「ふぇ?あ、聞こえてたんだ、ね」


私はあはっと微笑んだ。



「ひどっ!お前いつからそんな酷い奴になったんだよ!」


「まぁまぁ落ち着けって琉」




こんなやり取りが続きそしてやっと




「宿に着いたね!広いっ!」



私は目を輝かせてキョロキョロと周りを見る。



「由季子供みたい…」


「本当だねぇ…由季ちゃん子供みたーい」



ん?夏実の声が聞こえ…て、え?



私が後ろを向くとそこには昌くんがニコッとしながら私を見ていた。