「ご、ゴメンね…」


私は制服についた砂を払いながら立ち上がる。



「まぁ、いいや…見つかっただけでも良かった…うんうん…」



琉くんはホッとしながらフーッと息を吐く。



「信もゴメンね…心配かけて…」

「いや、見つかってホッとしたよ…」


信はニコッとしながら私を見る。



あれ、この笑顔…何か…



私は信の笑顔に不安感を抱いたが一先、そこは置いといた。