『笑って由季…』 『俺の方がお前のこと好きだし』 『幸せになろうな…』 「………それ、は」 返答に戸惑う私。 そんなのを知らずに恭くんは話を進める。 「楽しかったよなぁ…あの頃は…」 「………」 「俺ら有名だったもんな…学校中…さ」 「や、めて…」 私は自分を守るように自分の腕を掴む。 「やめてよ……酷いよ…恭くん」 「………何が?…何がひどいの?由季…」 私が恭くんをチラッと見ると恭くんは悲しそうな顔をしていた。