「blue birdの総長だよ」


俺の目をちゃんと見て、そう答えた彼女。
そりゃそっか…。そうだよな…。
俺は何を期待しているんだ。相当アイツらに言われた事気にしてたみたい、俺。

そんな気持ちを気付かれないよう、俺はそうだよねって言おうとする。

でも、


「後は、サクの友達」

と茜ちゃんは、俺の言葉を遮ってそう言った。



「そうだなぁー、後はー、誰よりも自分大好き人間でしょー」

何だよ、それ。

「意外と優等生でしょー」

何で…。

「何故かブルーのカラコン入れて、外人になろうとしてるでしょー」

何で…。
…もう、

「皆からは王子って言われてるでしょー」

もう、いいよ。

「あとはねー、っ…」

もう、いいよ。茜ちゃん。





俺は…それ以上聞けなくて茜ちゃんを抱き締めた。