茜ちゃんは、ここが自分の秘密の場所だと言った。
初めて知ったと言ったら、初めて言ったって。何か茜ちゃんらしくて笑えた。
きっと、咲也はここが茜ちゃんの秘密の場所って事知ってるんだろうな。
「ははっ、相変わらずだなぁ茜ちゃんはっ」
俺は笑って起き上がる。
茜ちゃんと向き合うように座る。
自分の時計を少し見る。
でもまだ4時間目の途中だった。こんな時間に茜ちゃんが教室を出るのは珍しい。
疑問に思った俺は聞いた。
「しかし、お嬢さん。まだ四時間目の途中ですが何でここいんのかな?」
「お昼休みが待ち遠しくて」
「へっ?」
昼休みが待ち遠しくて、早く教室出てきたの?
あれ?でも咲也は?