そのまま、職員室に入る。
「おっ、間藤じゃねえか。どうした?」
「前川先生…」
前川先生。
生徒指導の先生で、生徒達は皆この人だけには怯えている。怖いからね。
昔、どっかの総長やってたとか、警察沙汰にあったとか色んな噂があるんだよね。
俺は別に怖くないけど。
「先生…」
「ん?」
「誰も近寄らない。誰も来ないような所とかありますか?」
「そうだなぁー…、あっ、屋上は誰も入れねぇから、そこぐらいだぞ」
「鍵ってあるんですか? 」
「あるけど?」
俺は少し、目を潤ませて、斜め下を見つめながら言った。
「高い所の空気が吸いたいんです…」
「……」
すると先生は、何処かに走っていき、ちょっとしてから戻って来た。
そして俺の手を掴む。えっ、何!?男が俺を触んなよ。
前川は何かを俺の手のひらに置いた。ギュッと両手で握って。
「おっ、お前もつ、つら、辛いんだなぁ…ううっ」
えっ、何で泣いてんのこの人。怖っ!!!
「いっぱい泣いて来い!!」親指を立ててこっちにサインを送ってきた。いやー、泣きはしないんだけどね。
そうして俺は屋上の鍵を手に入れた。
「おっ、間藤じゃねえか。どうした?」
「前川先生…」
前川先生。
生徒指導の先生で、生徒達は皆この人だけには怯えている。怖いからね。
昔、どっかの総長やってたとか、警察沙汰にあったとか色んな噂があるんだよね。
俺は別に怖くないけど。
「先生…」
「ん?」
「誰も近寄らない。誰も来ないような所とかありますか?」
「そうだなぁー…、あっ、屋上は誰も入れねぇから、そこぐらいだぞ」
「鍵ってあるんですか? 」
「あるけど?」
俺は少し、目を潤ませて、斜め下を見つめながら言った。
「高い所の空気が吸いたいんです…」
「……」
すると先生は、何処かに走っていき、ちょっとしてから戻って来た。
そして俺の手を掴む。えっ、何!?男が俺を触んなよ。
前川は何かを俺の手のひらに置いた。ギュッと両手で握って。
「おっ、お前もつ、つら、辛いんだなぁ…ううっ」
えっ、何で泣いてんのこの人。怖っ!!!
「いっぱい泣いて来い!!」親指を立ててこっちにサインを送ってきた。いやー、泣きはしないんだけどね。
そうして俺は屋上の鍵を手に入れた。