「遊馬も龍司もそこまでにしなぁ」
そこで入ってきたのは、葵。
また何考えてんのか読めない笑顔してやがる。
「…チッ」
遊馬が舌打ちをする。
「龍司、俺達はただお前が心配なだけだよ。龍司がそんな感じだからblue birdは大丈夫なのかとかさ。もうちょっと総長らしくしてほしいだけだよ」
「ふ~ん」
ちゃんと総長をするってなんだよ。
お前らはどうせ“blue birdの総長”って肩書きが大事なだけなんだろ。
めんどくせ。
「わーかーりまーしたぁ。まっ、総長らしくはしとくよ。話はそれだけ?俺もう行くわ」
「おいっ!!まだ話はっ、」
「じゃあなぁ~」
俺は全員に背を向けて音楽室から出た。
俺って何なの?何者なんだよ。
俺の存在価値って…。