「それは無理だよ、剛。あの二人は僕にとって大事な人だからさ。疑う必要もない。何もないって事は知ってる」

「何もない?アナタはあの二人がちゃんと友達と思って接してきているとでも思ってるんですか?」

「思ってるよ」


当たり前だろ。
でもそれは俺だけがそう思っているのかもしれない。それでも俺はいいよ。
俺にとって大事な人達には変わりないのだから。

剛の眉間に皺が寄る。
わぁー、めっちゃ怒ってるじゃん。


「勝手ながら調べさせてもらいましたよ、あの二人について。なのに可笑しいんですよ。二人の情報は何もなかったんです。」

だろーな。
あの二人がそんなミスするなんて思えない。

まぁ、あの二人は俺が全て知っているなんて思ってもないだろうけど。


「何者か分からない奴らとアナタが一緒にいるはよろしくないかと思うんです」

「剛くーん、それ余計なお世話だって。一緒にいる人は僕が決めてもよくない?」

「アナタはblue birdの総長なんですよ。自分勝手に行動しないで頂きたい!!」


剛は、少し大きな声でそう言った。
おいおい、そんな怒る事かよ。剛まるで母ちゃんみたいだなぁ。