でも、焦ったのは部長。

「みっ美和。違う…誤解だからな。
 霧島のお礼をしていただけたからな。ほんとだぞ!!」

真剣に弁解をする部長を見て私と美和は顔を見合わせた…
そして同時に吹き出してしまった。

「分かってるよ。雅隆も美咲もそんなことしないって
 それにドアの向こうから声聞こえてたし…」

美和の言葉に部長はホッとした様子。

やっぱりこの二人はお似合いだと思った。
そして、理想だと思った。
いつか私もこんな風に相手の気持ちを全面的に信用できるだけの関係を築いていきたい。


そんなほっこりとした午前中。