私は気を取り直して・・・


『お電話遅くなってすいません。
 その…これって用事があったわけではないのですが…
 すいません。用事もないのに…えっと…その…』


「電話くれただけでいいんだよ。
 あーーーーーーー俺今日幸せだ。
 ありがとうね。やっと少し生き返れそうだよ。」


霧島さんはなんて事を言うのだろう。
私の勝手な解釈をすれば、霧島さんは私の声を聞いたから幸せなんだってこと?
そんなことないのに…私はまた少し顔が赤くなった…


『そっ。そんな…大げさな。
 霧島さんは口がお上手なんですね…』


私にはそう切り返すのが精いっぱい。