「もしもし、美咲ちゃん?」

つながったのに切るなんてそんな失礼な事は出来るわけがなく…

『はい。霧島さんの携帯ですか?』

「そうだよ。美咲ちゃんは電話でも律儀なんだね。
 電話かけてきてくれてありがとう…」

『いえ…お仕事今大丈夫ですか?』

「もちろん。今一番大事なのは美咲ちゃんからかけてきてくれた電話に出ることだからね」



霧島さんの言葉に私は顔を赤くした…
美和が前に座っているのに…
そう思い前の席を見ると…美和は座っておらず、扉の前にいて、トイレと口パクをしては部屋を後にした。