そのある日は突然訪れた…

それは霧島さんとあってから一カ月ちょっとたったころだった。

「ねえ…美咲。ちょっと話したいことがあってさ。
 今日金曜日だし飲みに行かない?」

美和に言われてもちろんオッケーをした。
だって、美和がとても楽しそうな顔をしているから…
きっといいニュースを聞けるのかも知れない…


仕事が終わって、いつも行くお店に二人で向かう。
オーダーを済ませると、私は気になっていた事を美和に尋ねた。

『みーわ。話したいことってなに?
 美和の顔を見ればいいニュースのように思うけど?』

美和は顔を赤くして…
「あのね…実は…
 部長とね…付き合うことになったの。」

美和の顔はさらに真っ赤になった。
乙女の顔だ。

『美和。良かったね。桐生部長だよね。もちろん…』

「あっ当たり前でしょ。
 他に私が付き合えるような部長はいません。」

『そっか…そっか…良かった。
 おめでとう。
 私も何だか嬉しくなっちゃう。
 美和のこんな顔を見れるのもレアだしね…』

「もう…美咲ったら…」