[プルルルプルルル]

あれ?電話?自宅、お母さんからか…。

玲「もしもし?どうしたの?」
玲母『さっきね?翔太くんのお母さん  から電話が来てね。翔太くん家   引っ越したんですって。』
玲「え?うそ。だって引っ越すのは来 週だって、昨日翔太言ってたんだ  よ?」
玲母『あら、そうだったn[ピッ!]』
翔太が私に何も言わないで、この町から出て行った。なんで?
〈この世界の誰よりも、お前を愛してる!〉
あの言葉はうそだったの?また涙が止まらなかった。

果「おはよー!ってどうしたの!?」
玲「…しょ、翔太がいなくなっちゃっ たぁ。…どうしたら良い?私、分か んない…分かんないょ。」
果「とにかく、どっかに座ろ?周りの 人も見てるし。ね?」
玲「う、うん…」

私達は通学路から少し離れた公園のベンチに座る事にした。

果「で?それは誰情報なの?」
玲「お母さん…。お母さ、んから…電 話が、あって。正確には、翔太ママ から電話があったらしいの。」
果「そう…。でも、引っ越すって言っ てたんでしょ?」
玲「うん、言ってたけど…。翔太は来 週だって言ってたの…。」
果「そうだ!亮太ならなんか知ってる かもよ!待ってて、今呼び出すか  ら。」
玲「うん…。ごめんね、迷惑かけて」
果「もう、何言ってんのよ!当たり前 でしょ?友達なんだから!」

果歩はいつもこうやって私を暗闇から救い出してくれる。

玲「ありがとう!果歩。」
果「いえいえ~。」