昨日の話をしながら、晴也と学校に向かう。

詳しくは聞いてないけど昨日は晴也が大きな取引をまとめたらしくて、ご褒美も込めてか今週はずっと仕事はしなくていいらしい。

まぁ、本当の高校の方は行かなきゃ行けないけど、会える時間は格段に増えただろう。


「咲」

「ん?」

「なんだと思う?あれ」


晴也に言われて顔を向けると、私達が今向かっている場所。

つまり学校の、下に人が大勢集まっている。

みんな上を見上げていて、中にはカメラを向けている生徒もいる。

教師も慌てて走り回っているが、上に何かあるのだろうか…