…何も知らないくせに。

と、イライラしていると気が付いたら全ての授業が終わっていた。


「何やってんだろ、私」


楽しいことを探しにこの学校に来たはずなのに、増えていくのは敵ばかり。

クラスもクズばっかりで担任もクズで…

頭の中は結局晴也。

意味ない気がしてきた…


「城ヶ崎さん」

「ん?」


話しかけてきたのは、話したこともないクラスの女の子。


「文化祭で何をやるか、アンケート取ってるんだけど…何がいい?模擬店か展示か、劇かなって思ってるんだけど」

「模擬店がやりたいかなー、まぁ…みんながやりたいやつでいいよ」