「他のクラスの奴に聞いたんだけど、あいつ。他クラスのいじめ止めに入って男と殴りあったらしいぜ?」
「それって、さっき晴也君に話しかけてた子でしょ?」
「え、あいつ良いやつじゃん?」
今まで黙っていた生徒達がボソボソと話し始めた。
「でも転校してきてすぐに舐めた口聞いてなかった?」
「先にふっかけたの、柏木だろ?」
「あいつからしてきたことってなくね?」
…え、何この空気。
私の味方についてきたクラスメイトに、居心地悪そうにする柏木。
「えっと…」
「うぜぇんだよ!ブス!」
柏木は最後にそう怒鳴って教室から出て行った。
「あいつ、多分トイレに駆け込むだろ」
「そしたら鏡見るよな」
「ブスはどっちか気付くんだよな」
クラス内が柏木を想像して笑い出した。
なんでもかんでもバカにして笑うこのクラスを、どうにかしようとは思えない。
クラスを更生に向ける青春ドラマなんて、私は面白いと思わない。
「それって、さっき晴也君に話しかけてた子でしょ?」
「え、あいつ良いやつじゃん?」
今まで黙っていた生徒達がボソボソと話し始めた。
「でも転校してきてすぐに舐めた口聞いてなかった?」
「先にふっかけたの、柏木だろ?」
「あいつからしてきたことってなくね?」
…え、何この空気。
私の味方についてきたクラスメイトに、居心地悪そうにする柏木。
「えっと…」
「うぜぇんだよ!ブス!」
柏木は最後にそう怒鳴って教室から出て行った。
「あいつ、多分トイレに駆け込むだろ」
「そしたら鏡見るよな」
「ブスはどっちか気付くんだよな」
クラス内が柏木を想像して笑い出した。
なんでもかんでもバカにして笑うこのクラスを、どうにかしようとは思えない。
クラスを更生に向ける青春ドラマなんて、私は面白いと思わない。