「ねぇ…晴也君」


芹那がいなくなって晴也に話しかけられる。と思ったが、別の女子生徒が晴也に近づいていった。

えっと…確か、メイクが濃い柏木さん?


「今日は私達とご飯食べない?あんな性格ブスほっといて」


柏木は私を指差してそう言った。

晴也はそれを見て、私に顔を向けた。


『やっていい?』


柏木には借りがあるから


『私がやる』


晴也は頷いてから、柏木に顔の向きを戻した。


「性格ブス、ねぇ…」

「何よ」

「確かに私は、性格が良いとは言えないわ。でも…それはあなたもでしょう?」

「は?」