「なんで、昨日は休んでたの?」


昼休みに、今度は呼び出しじゃなく黙って教室に入ってきて晴也に話しかけた。


「答える必要ないし、自分の教室に戻って」

「どうせ私、いじめられるし…」


晴也が返答に困って黙り込む。


「でもね、いいんだ。いつか誰かが助けてくれるって思ってたから、それが晴也君だったから」

「名前で呼ばないでってこの前言ったじゃん」

「えー、聞こえなーい」


破壊力ハンパねぇ…

全然晴也の冷たさが伝わってないんだけど…

クラスメイトが唖然として二人を見ている。


「お前の許婚、絡まれてるけどいいの?」

「私が行っても変わらないし、むしろ二人の仲を邪魔しに来たと思われるから」


スキンヘッドは、大変なんだな。と同情の目を私に向けてきた。