「俺らは予定通りこいつを拉致しに行ったら、なぜか拉致られそうになってて、とりあえず助けて走ってきた」
「うん、バカに聞いたのが悪かった。真面目に話してるんだろうけど分かりづらい。聖夜(せいや)」
礼奈ちゃんがもう一人の男子生徒に聞くと、男子生徒は苦笑いで話し始めた。
「俺らが拉致しに行ったら、この転校生はすでに拉致されそうになってたって言ったら分かるか?相手は大人で割と戦闘知識はあった」
…俺らが拉致しに行ったって
私か?
私はこいつらにも拉致られそうになってたのか!?
「なんでこいつが拉致されるわけ?」
私をこいつ呼ばわりした礼奈ちゃん。
けれど自分の身分を説明するわけにもいかず黙って流れに任せることにした。
「見た目がいいから、どっかの金持ちに売り飛ばすとか?」
そりゃ傑作だ。
人を買えるほどのお金を持ってる奴が私を知らないわけはないし、知ってて買うなんて奴がいるなら一度顔を見てみたいわ。
「うん、バカに聞いたのが悪かった。真面目に話してるんだろうけど分かりづらい。聖夜(せいや)」
礼奈ちゃんがもう一人の男子生徒に聞くと、男子生徒は苦笑いで話し始めた。
「俺らが拉致しに行ったら、この転校生はすでに拉致されそうになってたって言ったら分かるか?相手は大人で割と戦闘知識はあった」
…俺らが拉致しに行ったって
私か?
私はこいつらにも拉致られそうになってたのか!?
「なんでこいつが拉致されるわけ?」
私をこいつ呼ばわりした礼奈ちゃん。
けれど自分の身分を説明するわけにもいかず黙って流れに任せることにした。
「見た目がいいから、どっかの金持ちに売り飛ばすとか?」
そりゃ傑作だ。
人を買えるほどのお金を持ってる奴が私を知らないわけはないし、知ってて買うなんて奴がいるなら一度顔を見てみたいわ。