「…晴也?」


バンッ!!という音に目を覚ますと、私に背を向けている晴也が見えた。


「晴也君、あの…」

「悪いけど、名前で呼ばないでくれるかな?下の名前好きじゃないんだ」

「でも、あの子は…」

「咲と自分を同等の立場にしないでくれる?」

「そう言わなきゃいけない状況なんだよね…何か弱みでも握られてるの?私が助けるから」


何やら自分に酔っている芹那と顔が見えない晴也。

さっきから色々状況が分からない。