「朱炎ってさ、暴走族じゃない?」

「え?嘘」


それ、三男のとこの暴走族だったら敵が私っていうのあってるんじゃ…

晴也の言葉は聞かなかったことにして、スタスタと歩き出した私。


「嘘ついたっていつかはバレるよ」

「…」

「何か起こったらすぐに俺に連絡してね?」

「…」

「咲」

「…分かった」


また喧嘩か…

もっと女子らしい青春っぽいこととか起きないのかな。