「よし、これでいいかな」


私は部屋を見渡して満足気に頷く。

流石にセキュリティーの低いところには住めず、学校近くの超高級マンションの上の方を買うことになってしまった。

せめて部屋は、と出来るだけ普通の女子高生っぽい家具を選んだ。

リビングはソファーとテレビとカーペットだけ、キッチンの道具は一通り揃えた。

何から何まで初めてでワクワクする。

これから起こる騒動に危機感など覚えるわけもなく…

まぁ、この少女にとって危機だったかと言われると分からないところだが。