「言い訳は?」

「学校も家もつまらなくてですね?」

「ん」

「楽しいことを探してですね?」

「ん」

「一人暮らし始めました」


他に言うことは無いな?と言うような、冷笑に黙って頷いた。


「一日目にメールが送れなくなって、おかしいと思って家に行った」


早い。


「その日中に、数日分の仕事を片付けた」


出来るならいつも頑張れ。


「学校の方に連絡して、社会を知るために他の学校も見ておきたいって言って、在学しながら他の学校に入る許可を貰った」


晴也は父の会社を継ぐために、自力で国立の高校に行っている。

肩書き的にもバカな学校や金さえあれば入れる学校には行けないのだが

学校の掛け持ちなんて出来るのか

いや、成績もいいし権力もあるからかな。


「二日目に家と学校を見つけて、前の学校の方から学校に事情を話してもらって、今日ここに来た」

「流石晴也、私のこと大好きだよね」

「さっきも言ったけど、俺怒ってるからね?分かってる?」

「申し訳ございませんでした」